タシュアは良質の緑茶が作られることで良く知られています。
霧に包まれた小さな村に暮らすモン族がオールドシャンチュエットの芽から作る希少な一芽緑茶です。
北ベトナムの山の中には、樹齢数百年と言われる茶の樹が存在しています。それがオールドシャンチュエットです。その白い芽から英語ではスノーシャンと呼ばれています。
オールドシャンチュエットは、人の背丈より高く、茶摘みは梯子をかけたり木登りして行います。
背の高い樹を支える根は地中深く張り、自然豊かな山の栄養やミネラルを吸収しています。

タシュアスノーシャンの緑茶は、先ず一煎目には少数民族のお茶らしく、炒った香ばしい穀物のような甘さと、高い山ならではの天にも抜けるような爽やかな香りを同時に感じることが出来ます。
温度を少し下げた湯で淹れると、その奥に柑橘系の心地よい香りと自然の茶の甘さを見つけることが出来るでしょう。

二煎目から次第に香ばしい香りは薄れていきます。香ばしさに隠れていた山のお茶本来の柑橘系のほのかな甘さ、抜けるような爽やかな香り、そして優しく上品な緑茶の味わいに満ちた繊細な茶湯が姿を現します。

山の朝露で煮たお茶のお出汁を飲んでいるかのような、原料の良さを感じる素直なスノーシャンの緑茶をお愉しみください。